オリゼメートの作用

プロベナゾールには病原菌を直接殺菌する作用はありません。高濃度のプロベナゾールを直接いもち病菌へ処理しても、その生育は無処理と変わりません。これはプロベナゾールがいもち病菌に対する直接殺菌力がないことを示しております。では、何故プロベナゾールは実際に高い防除効果を示すのでしょうか?

オリゼメート(プロベナゾール)の直接殺菌力

  • 無処理

  • プロベナゾール
    100ppm処理

  • A剤20ppm処理

プロベナゾールを直接いもち病菌へ処理しても、その生育は無処理と変わりません。このことからプロベナゾールは菌への直接殺菌力がないと考えられます。

1.Plant Defense Activator

植物の防御反応は、制御された連続する化学反応とみなすことができ、その一部を化学物質により人為的に制御することが可能となってきました。植物の防御機構を活性化して植物を病害から守る物質は、Plant Defense Activator(植物防御機構活性化剤)と呼ばれています。プロベナゾールは世界で初めて実用化されたPlant Difense Activatorです。

いもち病菌の侵入に対応する
イネの感染シグナル伝達概念図

いもち病菌はイネ細胞に侵入際に、侵入を知らせる物質を放出しそれをイネの細胞の受容体が感知します。イネの細胞膜にはGタンパク質と呼ばれるタンパク質が存在し、受容体が感知した刺激を最終的に防御遺伝子の発現につなげます。このGタンパク質の働きにプロベナゾールの代謝物が関連していると推定されています。
また、プロベナゾールはイネの遺伝子発現制御系に作用することにより防御遺伝子を発現させるとともに、いもち病菌の侵入時には防御に関連する酵素を活性化して植物を守っていると推定されています。

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