梅原博士の美味しい米作り講座

日本の米作りは、規模の大小があるものの稚苗による機械移植栽培を中心とした、機械化体系がほぼ確立されつつあります。稲作管理面では低コスト化を目指し、機械や施設の効率化・省力化にポイントがおかれています。そのため、本来、技術の中心となるべきイネの生理や生態が軽んじられる傾向にあり、手抜きも見られています。小さな手抜きやミスにより大損害を受けた育苗施設の事例もあります。 皆さんの目指す低コスト稲作は、失敗や被害は許されないはずです。手抜きとならないように、基本技術を、現場に利用できる情報として提供できればと思っています。特に「若手の農業技術指導者」、「団塊の世代で新しく米作りに挑戦しようと意欲に満ちた方々」に参考になれば幸いです。

種もみ

育苗

移植

本田管理

前期
10.水管理、中干し
11.本田期の病害1(いもち病)
中期
12.本田期の病害2(白葉枯病、ごま葉枯病、紋枯病)
後期
13.後期の圃場とその周辺の管理
14.本田期の病害3(穂の病害)
15.玄米の被害(着色粒)

収穫

梅原博士プロフィール

昭和12年 富山県生まれ 富山県農業機械営農課長、野菜花き試験場長、企画管理部長を歴任

「おいしい米作り」にお付合いいただきありがとうございました。書き終えて、知りたい事を示したか、利用しやすかったか、などについて反省する点が多くありました。機会があれば、補正しながら、分かりやすいものに仕上げたいと考えています。
「米作り」は1年かけて、多くの技術がつながり、積上げられて、収穫にたどり着きます。近年、大規模栽培では農業経営を中心とした、機械化や省力化をめざした技術が目立ち、基本となる技術(イネを中心とした技術)が脇役になっているように思われます。これが異常気象に対して、対応が不十分となり、思った以上の被害を受けている背景のようにも思われます。イネのゲノムが解明されるこの時代に、基本技術の浸透がまだ不十分と理解されます。
また、需給のアンバランスから来ている米価の低落傾向や米の作付調整などに起因した米作りに対する意欲の低下傾向もさみしい限りです。
本報告が、これらの見直しに役立てばこの上ない、うれしいことです。
最後に、本書の企画から印刷に至るまで、ご尽力いただいた明治製菓(株)農薬資材部営業グループ葛巻直樹氏、谷口勝之氏をはじめ、関係者の皆様に厚くお礼を申し上げます。

PAGE TOP