水稲研究最前線

おかげさまで、弊社のいもち病防除剤オリゼメートは、本年発売40周年を迎えることができました。これもひとえに皆様がたの暖かいご指導・ご鞭撻の賜物と厚く御礼申し上げます。弊社では、社会的貢献の観点から水稲栽培の現場において役立つと考えられる、水稲を取り巻く最新の知見の情報提供の場所として、弊社ホームページ上への情報掲載をいたします。

近年のイネもみ枯れ細菌病の発生について

鳥取県農林総合研究所農業試験場環境研究室
長谷川優先生

近年のイネもみ枯れ細菌病の発生について

イネもみ枯細菌病に関する発生・類似病害を各種写真を用いてご紹介しております。...(続きを読む)

顕微鏡で見るイネいもち病の感染と防御機構

石川県立大学
古賀博則先生

顕微鏡で見るイネいもち病の感染と防御機構(1)

いもち病は稲作に甚大な被害を与えるため、 もっとも恐れられている病害の一つです。本病の発生部位によって苗立枯れ(苗いもち)、葉 いもち(図 1)、穂いもち(図 2)、節いもちなどがありますが、その病原菌はいずれもイネいもち病菌(図 3)です。これまで、いもち病菌による多大な被害を免...(続きを読む)

顕微鏡で見るイネいもち病の感染と防御機構(2)

いもち病菌は発芽管の先端をイネ体表面にしっかりと付着しますと、針路を大きく変換して、表皮と平行かやや上方向に転じ、その先端に半円球状に膨らんだ付着器を形成します(図2-1)。付着器は、いもち病菌がイネ体表面のほとんどどこからでもイネ体内に侵入できるための基地の...(続きを読む)

顕微鏡で見るイネいもち病の感染と防御機構(3)

いもち病菌は付着器をイネ体表面に形成し、侵入のための準備を完了しますと、イネ体内に侵入を開始します。葉身では特に機動細胞への侵入が頻繁に観察されます(図3-1)。これは、機動細胞の部位が窪んでいますので、胞子がこの部位にたまりやすいためと考えられます。以下...(続きを読む)

植物病原菌の薬剤耐性菌について考えよう

独立行政法人農業環境技術研究所
石井英夫先生

植物病原菌の薬剤耐性菌について考えよう(1)

ここでは、「薬剤耐性菌」のことを「耐性菌」と呼ぶことにします。それでは、「耐性菌」とはどんなものでしょうか? 皆さんの中に酒に強い方や弱い方がおられるように、病原菌の薬剤に対する感受性も個体(菌株 といいます)によって異なります。薬剤に弱いものと比較的強いものがいます。...(続きを読む)

植物病原菌の薬剤耐性菌について考えよう(2)

その後、日本でもそして海外でも、まさに洋の東西を問わず、耐性菌による薬剤の効力低下が続 いています(表 -1)。ではなぜ、次々と耐性菌問題が起こるようになったのでしょうか。1970 年代の始め、マスコミ等によって、連日のように公害問題が大きく取り上げられていました。 農薬の安全...(続きを読む)

植物病原菌の薬剤耐性菌について考えよう(3)

わが国における耐性菌の歴史はもうかなり古いのですが、ここでは、ここ数年の間に新たに問題になった事例のうち、主なものをご紹介しましょう。これら以外にも、ベンゾイミダゾール系薬剤耐性菌などはまだ広く圃場に分布していますし、その他の薬剤についても耐性菌問題が起こ...(続きを読む)

植物病原菌の薬剤耐性菌について考えよう(4)

日本の農薬市場は右肩下がり、つまり年次変動はあるものの出荷量や出荷金額が次第に減少傾向にあります。また、環境団体の影響力が強いEU(欧州連合)での農薬規制の動きを見ていると、わが国でも使える化学農薬が今後さらに減っていく可能性が高いと思います。その結果、むしろ今まで...(続きを読む)

伝染源排除による イネいもち病の効率的(減農薬)防除

秋田県農林水産技術センター 農業試験場
深谷富夫先生

伝染源排除による イネいもち病の効率的(減農薬)防除(1)

ここでは、「薬剤耐性菌」のことを「耐性菌」と呼ぶことにします。それでは、「耐性菌」とはどんなものでしょうか? 皆さんの中に酒に強い方や弱い方がおられるように、病原菌の薬剤に対する感受性も個体(菌株 といいます)によって異なります。薬剤に弱いものと比較的強いものがいます。...(続きを読む)

伝染源排除による イネいもち病の効率的(減農薬)防除(2)

ヒトや家畜を病原菌や病原ウイルスから守るために使われる抗生物質などが、耐性を持った菌やウイルスのために効かなくなることはよく知られています。一般の新聞などにも報道されることがありますから、皆さんもよくご存じでしょう。ところが、農作物の病原菌でも耐性菌はたびた...(続きを読む)

伝染源排除による イネいもち病の効率的(減農薬)防除(3)

その後、日本でもそして海外でも、まさに洋の東西を問わず、耐性菌による薬剤の効力低下が続 いています(表 -1)。ではなぜ、次々と耐性菌問題が起こるようになったのでしょうか。1970 年代の始め、マスコミ等によって、連日のように公害問題が大きく取り上げられていました。 農薬の安全...(続きを読む)

PAGE TOP